2020年秋、大切な愛犬を天国へ見送りました。
約3カ月間の闘病の末、腎臓病で命を落としたKくん。
今回は、そんなKくんの最期の1週間の様子をまとめました。
この記事の主な内容
- 闘病記録/検査結果など
- 愛犬Kくんの様子
- 看取りについて
まだまだペットロスで辛い日々が続いていますが、Kくんが頑張って生きた証として、記事にして公開することを決めました。
闘病中のわんちゃんをサポートする飼い主さんの参考になれば幸いです。
~愛犬Kくんの病気の経緯と治療について~
2020年夏に腎臓病が発覚
このときすでにかなり末期の状態で、獣医さんに
生きているのが不思議なぐらいです
と言われるほどでした。
主な症状:嘔吐・下痢・疲れやすい
毎日の点滴が始まる
脱水症状の緩和と老廃物の排出をサポートすることを目的に処方されたものです。
わたしが毎晩自宅で処置していました。
余命宣告を受ける
病気が発覚してから約2カ月後、余命宣告を受けました。
もって3か月。年を越すことはないでしょう
とのこと。
目の前にいる愛犬の様子と、獣医さんの言葉のギャップに、このときはまだ現実を受け入れられずにいました。
主な症状:疲れやすい・体重減少
最期の1週間の記録~闘病記録~
愛犬Kくんの最期の1週間の闘病記録です。
Kくんは、とってもよく頑張りました。
闘病記録
動物病院への通院は2週間に1度。
亡くなる6日前も、通常通りの血液検査をし、2週間分の点滴セットを持ち帰りました。
このときの血液検査の数値は、特に悪化しているわけでもなく、良くも悪くも『いつも通り』でした。
実際の血液検査の数値
- 血中尿素窒素 81(10~30)
- クレアチニン 3.3(1.0~2.0)
- 無機リン 9.9(1.8~5.2)
- ナトリウム 149(140~155)
- カリウム 4.5(3.7~5.8)
- クロール 113(105~115)
※()は正常値を示しています
血中尿素窒素とクレアチニン、無機リンの値が正常値より高い状態です。
腎臓病の発覚以来、悪い数値で安定しています
点滴セットは、脱水予防と老廃物の排出をサポートするための『ソルラクト』と、吐き気止めの注射です。
また、このころから
- 何度もおトイレに行って踏ん張る
- かなりゆるい便が出る
- 踏ん張るものの出ないときもある
と、腹痛のような症状がみられたので、痛み止めの注射を打ってもらうことに。
注射後しばらくは症状が落ち着いていました
愛犬の様子
- 歩くときにふらつく
- さらに食欲がなくなる
- 体重減少
と、少しずつ体が弱ってきているのを感じました。
とはいえ、大きな声で吠えたり、わたしの膝の上に飛び乗ってきたり、子どもたちとケンカをしたりと、いつも通り過ごしているKくん。
そんな様子をみて、当時のわたしはKくんの体調のことをかなり楽観的に捉えてしまっていました。
最期の2日間の様子
- 血尿
- 体温低下
- 水分を摂れなくなる
ついに立ち上がるのもやっとの状態になってしまったKくん。
再び前述の腹痛のような症状がみられるようになったので、獣医さんに診てもらうと
そろそろ限界です
とのこと。
前回と同様、痛み止めの注射を打ってもらい、病院を後にしました。
このときの体温は36.5℃
獣医さんの言葉の通り、この日が最後の診察となりました。
診察台の上でも立ち上がることができず、横たわったままのKくんを見て、涙が止まりませんでした
Kくんは、翌日の夜、旅立つことになります。
最期の1週間の記録~看取りに向けて~
ここではKくんの看取りに向けて、わたしたち家族が準備したことや、実際の看取りの瞬間についてまとめました。
看取りに向けて~準備と心構え~
正直、余命宣告を受けてからも
まだまだ生きてくれるはず
点滴をしているし、急に悪化することはないでしょ
と、かなり楽観的に考えていました。
しかし、同時に【犬 腎臓病 余命】【犬 腎臓病 看取り】などと調べている自分もいて、現実を受け止められなかったというのが正しいかもしれません。
そんな中、わたしたち家族が看取りに向けて意識して行ったのが
・Kくんとの時間を増やすこと
・子どもたちにKくんの病状について説明すること
・看取ったあとのこと(供養など)について話し合うこと
でした。
実際には当時3歳と1歳の子どもたちのお世話に追われ、Kくんとの時間は思うようにとれなかったのですが、子どもたちへの説明や供養についての話し合いはして良かったです◎
最後の1週間だけでも、無理やりにでもKくんとの時間を作ればよかったと、いまだに強く後悔しています
看取りの瞬間
Kくんが旅立ったのは、週末の家族が全員揃っていた日でした。
水分がとれなくなり、ほとんどの時間を寝て過ごしていたKくん。
残り時間が少ないことがわかっていたわたしたちは、いつも以上に声をかけ、体をなでたり添い寝をしたりして過ごしました。
夜になり、無性に寂しい気持ちになったわたしは、Kくんを抱きしめ、たくさんお話をしました。
- 独身時代に1人と1匹で暮らしていたときのこと
- 一緒に行った旅行の話
- お散歩やドッグランで遊んだ思い出
- ずっとずっと大好きだということ
そして『もう頑張らなくていいよ』ということ。
その後、子どもたちとお風呂に入り、寝かしつけや残った家事を済ませるなどバタバタと過ごしながら、ふとKくんを見ると、
すでに息を引き取っていました。
ただ眠っているだけのような、穏やかな姿でした。
愛犬を見送ったいま、思うこと
Kくんの闘病生活や看取りについては、後悔しかありません。
- もっと早く病気に気付いていたら…
- もっともっとKくんとの時間を大切に出来ていたら…
- あの日だけは、子どものお世話や家事を後回しにしてでも、Kくんをずっと抱いていたら良かった
わたしは飼い主として失格だと思うし、Kくんには謝っても謝りきれません。
あの日から半年近くが経ちますが、相変わらず気持ちは辛いままです。
そしてまだまだペットロスを乗り越えられそうにありません。
だからどうか、これから愛犬を見送る飼い主さんには、後悔のないよう、残りの時間を大切に過ごしてほしいと思っています。
まとめ:看取りの形はさまざまです。それぞれの環境でベストを尽くしましょう◎
愛犬Kくんの看取りの瞬間は、決して納得出来るものではなかったけれど、激しく苦しむこともなく静かに逝けたという点では良かったなと思います。
とはいえ子育てや家事に追われる中で、Kくんの命としっかり向き合えなかったことを、いまでも後悔しています
看取りの瞬間は、愛犬にとってはもちろん、残された家族の気持ちの面でもとても大切な時間になります。
悔いのないよう、それぞれの環境でベストを尽くしましょう。
わたしのような後悔をする人が1人でも少なくなりますように。
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